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2025年2月(令和7年)
2月上旬の青空下、寒桜や梅の花が咲き出す …… 2025.2.7
 晴れ上がった2月上旬、小石川植物園の散策を楽しんできました。梅園では、紅梅・白梅の花が少しずつ咲き出してきました。梅の花以外にも古井戸近くのカンザクラ、ツバキ園のツバキ等の木々の花も見かけました。また、大樹の冬木立が見事に青空に映えていました。
 
 2月上旬の小石川植物園  2025.2.7
(寒桜、梅の花など)

園内の古井戸(小石川養生所の井戸)の近くに生えるカンザクラ(寒桜)。オオシマザクラカンヒザクラの自然交配種でカンヒザクラ系の品種。早春の頃に咲くのであまり人が集まりませんが、濃い目のしっかりとした花を咲かせ、青空によく映える。バラ科サクラ属カンヒザクラ群。

梅園では色んな品種のウメ(梅;バラ科スモモ属スモモ亜属)の花が、1月から3月にかけて次々に咲き出してきます(→ 梅百科)。この白梅の品種名は長寿(ちょうじゅ)。野梅系八重。白い小さめの花が元気に咲きます。長い寿命で知られる。

今年は新年から寒い日が多かったせいか、ウメ(梅)の花の咲き具合はやや遅め感じがします。この桃色の梅の品種名は扇流し(おうぎながし)。野梅系一重。扇流しとは、美しい扇を川に流して興じる遊びのこと。室町時代に始まる。

この紅梅の品種名は緋梅(ひばい)。緋梅系。緋梅系の梅の代表品種。小輪の濃紅色の花をつける。

品種名:大湊(おおみなと)。豊後系一重。大湊は、かつて商業港として発展した伊勢の大湊のことかと思われる。

中国、ベトナム原産のツバキのトンキンユチャ(中国名:越南油茶)。カメリア・ドルピヘラともいう。常緑低木。園内のツバキ園にて白い花が盛んに咲き出しています。種子から油が採れ、化粧品などに用いられる。ツバキ科ツバキ属ツバキ亜属サザンカ節。

(大樹の冬木立など)

イチョウ&ニレの大樹の風景です。古井戸(小石川養生所の井戸)近くのツツジ園から精子発見の大イチョウウルムス・プロセア(ニレ科)などの冬木立の雄姿が青空に映えています。

オーストラリア原産の常緑樹ユーカリ(フトモモ科ユーカリ属)の大木。植物園入口から坂道を登り切った所に生えています。葉から取れる精油は殺菌作用や抗炎症作用、鎮痛・鎮静作用があるとされ、医薬品やアロマテラピーなどに用いられる。

スラッシュマツ(スラッシュ松、カリビアマツ;マツ科マツ属)。北アメリカ東海岸南部を中心に分布する常緑高木の針葉樹で、カリビアマツとも呼ばれる。樹高は30メートルほどまで成長し、屈曲することなく、まっすぐに伸長する。

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