<< 2025年11月 | 2025年12月 | 2026年1月>> Archive
2025年12月(令和7年)
年末の小石川植物園、木々の紅葉・黄葉が輝く …… 2025.12上旬
 12月上旬の小春日和の休日、小石川植物園を回ってきました。ポカポカ陽気で休日でしたので、結構多くの入園者で賑わっていました。昼下がりの陽光の中で、年末の園内の木々は紅葉・黄葉が輝いていました。上の写真はメグスリノキ(目薬の木;ムクロジ科カエデ属)の紅葉です。
 → 続き   → Archive

  
 12月上旬の小石川植物園

植物園入口から真っ直ぐ坂道を上り左に曲がるとソメイヨシノの桜並木が広がっています。春の満開時には大勢の人出で賑わいます。この時期はほとんど落葉していて静かです。樹下は枯葉のじゅうたんのようです。このじゅうたんを踏みしめて歩くのも心地いいものです。

古井戸(小石川養生所の井戸)近くから眺望する精子発見の大イチョウウルムス・プロセア(ニレ科)などの高木・大樹の雄姿です。かなり落葉が進んでいます。

園内にはイチョウ(銀杏;イチョウ科イチョウ属)の大樹が何本も生えていますが、不思議なことにそれぞれ黄葉の進み具合が異なります。園入口付近のイチョウの高木はちょうど絶好の黄葉風景が見られました。

ヨーロッパカエデ(ムクロジ科カエデ属)の黄葉です。ヨーロッパから西アジアに分布する落葉高木で欧州の街路樹に多く見られ、ノルウェ-カエデとも呼ばれる。

中国原産の落葉高木で北海道から九州まで広く分布するトウカエデ(唐楓、三角楓;ムクロジ科カエデ属)の紅葉です。葉は浅く三つに裂けた形状を有し、三角楓の別名あり。公園木や街路樹などに多く用いられています。

中国原産の落葉高木のボダイジュ(菩提樹;アオイ科シナノキ属)。6月~7月、枝の中に多数の淡黄色の花がつき、秋には美しい黄葉が見られます。国内各地の寺院に多く植えられている。お釈迦様が悟りを開いたとされるインドボダイジュはクワ科の熱帯常緑樹でボダイジュとは別の木。

北海道から九州の日本海側に多く分布する落葉中高木のカシワ(柏;ブナ科コナラ属)の紅葉。端午の節句で食べる柏餅を包む大きな葉(柏葉)で馴染みがあります。葉の縁に沿って丸い鋸歯が波状になった独特の形状が特徴的。

本州〜沖縄の山地に生える落葉高木のイイギリ(飯桐;ヤナギ科イイギリ属)。秋~晩秋にブドウの房状になった多数の赤い実が垂れ下がってきて、遠くからでもよく目立つようになります。この実は小鳥たちの好物。

関東以西の本州、四国、九州、沖縄、小笠原諸島に自生する落葉小高木のハゼノキ(櫨の木;ウルシ科ウルシ属)。美しい紅葉を終え、木枝のいたるところから房状の黒い実が垂れ下がっています。この実から木蝋を採ります。

北海道から九州まで自生する落葉高木ケンポナシ(玄圃梨;クロウメモドキ科ケンポナシ属)。樹中に多くの小さな実が残っていますが、この実を支えている柄の部分が膨らんで甘くなり食用になります。肝臓を守り、二日酔いにも効くといわれています。
→ Archive


 << 2025年11月 | 2025年12月 | 2026年1月>> Archive

季節のスケッチ Copyright © Keiichi Aoyagi. All rights reserved. 無断転用不可